中上級者の英語との遊び。

TOEIC900点。南ア在住。成長が止まった英語力を伸ばすためのブログ。

【本日の記事】南アフリカの最低賃金について

Meet the South African family who lives on R3,500 a month

【元記事】

businesstech.co.za

タイトルにあるR3,500というのは、日本円にして約2万6,900円。

 

南アフリカの経済は、最も格差の多い経済のひとつ。(この記事にはありませんが、失業率は30%弱。若年層に限ると半数近くが失業状態です)

 

南アフリカで初めて制定された最低賃金法。最低時給をR20(約160円)、最低月給を月給R3,500にするというもの。

 

南アフリカ労働人口の47%に当たり600万人の人々が、この法律によって利益を受ける見込み。

 

しかし、この記事の例に出ているシングルマザーの家庭では、月R3,500のうち、R1,000は交通費(7時からのシフトのため、朝2時のバスに乗るという)、R500は子どもの大学費用(大半は国からの補助が出ているが、プラスで必要な費用)、R300は仕事の時の昼食代、残りは貯蓄などにあてる。結局生活が苦しいことには変わりない。

 

政府によると、フルタイムで働いている人の54%が、ワーキングプアの状態だそうで、特に女性主体の家庭に多いといいます。

 

こうした貧困や格差の問題に対し、国は労働法の制定などを進めているとのこと。

最低賃金より低い金額で雇用した、雇用主をレポーティングするシステムなど、これから様々な仕組みが整っていくようです。



南アフリカにいて思うは、本当に、格差がすごい。

ヨハネスブルグもSandtonなどに行けば、浮浪者もあまりいないし、高層ビルが立ち並び、ヨーロッパの延長のよう。ケープタウンの中心地もしかり。

また、RosebankあたりもFirst economyの人が多いけれど、物乞いも多い。

CBDの方に行けば、末で違う国のよう(こちらの人に言わせれば、CBDのあたりのほうがマジョリティーの世界だといいますが)。

 

この貧富の格差には、少なからず肌の色の違い、25年前の分離政策の影響があります。

制度によって刻まれた教育水準や資産の違いは、簡単には解消されません。